競馬の筋道

確かなデータ分析が競馬の勝馬を見抜く

着順争い

競馬で勝っている人の中には、詳細なデータ分析により勝馬を導き出している人も少なくありません。今は競馬に勝つためのソフト作りもしやすくなり、気軽に自分だけのソフトを作れるようになりました。ただ、どんなデータを分析すれば良いのでしょうか。

まず、レースごとのラップタイムを分析するという手法があります。ラップタイムとは200メートルごとのタイムの事で、このタイムの傾向を使ってレースの質や各馬の得意パターンを導き出します。例えば、前半のラップタイムが速くて後半になるにつれ遅くなっている場合は、そのレースは消耗戦である事を示します。逆の場合は直線のみの瞬発力勝負といったように、レースの質と馬ごとにどんなラップ傾向に強いのかという事を分析します。

また、タイム等のデータを使い、馬ごとの能力を指数化するという分析方法もあります。どんな要素を指数に影響させるかは人それぞれですが、ここでは一例をご紹介します。まず、走破タイムを用意して、次にその日の馬場傾向を当てはめていきます。馬場傾向とは軽くて走りやすい、重くて走りづらい等といった傾向になります。軽くてタイムが出やすい場合にはその分をタイムに足す、重い場合はタイムから引く等として指数を作っていきます。これに加えて、その日の風向きや強さ、レース道中で前の馬が壁になった等の要素を考慮して増減させるケースもあります。さらに、今後中央競馬では馬場の水分含有率が発表される予定で、そうしたデータを活用する人も増えてくるでしょう。

さらに、馬だけでなく騎手や調教師の得意なコース・レース条件等をデータから分析し、それを馬券戦術に活用している人もいます。どんなデータを選ぶかという事も馬券的中のためには必須になりますので、自分に合ったものを選択するようにしましょう。